6.新歓コンパ

  • 2019.05.17 Friday
  • 12:06

 新年度が始まって日数がたつとサークル内の人間関係も少しづつ、変化してくる。オオマサとトン平がなんとなく親密になりはじめる。日常の練習、毎日の会話で、目つきや話し方がどんどん優しくなってくるのである。

 新年度のサークルが始まって、3週間ほどして新歓コンパが行われた。合宿所でお酒と食べ物が出て、先輩たちの自己紹介、特技かくし芸などが披露されていく。寸劇も行われて大いに盛り上がっていった。

 新入生はほとんどお酒に対する抵抗力がない。お酒を飲むとだんだん気持ちが緩んでいくが気がつくと歯止めが効かなくなる。自分も酒で前の大学で、大失態をやらかしたことがある。

 【 教育大の大学祭で日本酒をがぶ飲みして、運動場を1周全力疾走。その後、記憶がふっ飛ぶ!トイレでゲーゲー吐いて女の子に背中をさすられる夢を見て、翌朝、気がつくとそこには見たことのない4畳半の下宿部屋。6人ぐらいの見知らぬ学生達が1つの布団に足を突き刺すように寝ている。どうして自分がそこにいるのか…その部屋を出て大学へふらふらと向かうと行き交う人が皆自分を避けていく。近くの女子に聞くと、「昨日、大変だったんだから!あんたここで大暴れしてケーゲー吐いたんだよー!私がトイレで背中さすったんだから。みんなあんたを避けるはずだよー!昨日のこと、全く覚えてないのーっ?それにまだ酒くさーーーっ!」

 頭痛と吐き気とともに2度と日本酒のお酒なんか飲むか!と誓った 】

 

 さて、てのひらの新歓コンパ、みんなは話に夢中、その中でバケが青い顔をして、ゆっくりフラフラとこちらに向かってきた。何か話でもあるのかな?と顔を覗き込んだら、悲壮な顔をして…

「私・・・変な気分・・・赤シャツ、ねぇ、そこどいてぇ〜〜!」・・・そう言うや否や、少し身体をかがませたかと思うと…口から何かがあふれ出て…

あっと思ったが、反射的にボクの手のひらをそろえて前に出してしまった。するとそこに・・・ゲロゲロゲーッ!

手のひらにたっぷりのバケのゲボ…!それをどうしたことか、一滴も床こぼさず受けることができた。トイレまで行って便器に捨てられて…ナイスキャッチ!

汚いとは思わなかった。服も床も一切汚れていない。自分でも感心するくらい上手に女の子のゲボを両方の手のひらで受けることができた。これは奇跡的で新鮮な初体験であった!

 

 コンパが終わって、帰り際、オオマサとトン平が街中を並んで歩いていく。

オオマサがお酒を飲んでふらつくトン平に、「おーい、だいじょうぶか?そっちって下宿の方向?・・・そっちはラブホテル街だぞーっ!」

トン平「えぇ〜?そうなのぉ〜?帰る方向、こっちのはずなんだけど…」

オオマサがニヤッと笑い、冗談めかして、「じゃあ、今晩、いっしょにホテル行く〜〜っ?」

トン平「やだぁーーっ、オオマサ君、何、言ってるのよ〜!」 例の怒った頬のふくれ顔を見せながらも、恥ずかしそうに地下鉄の駅の方に走り去って行った。

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