4.サークル開始

  • 2019.05.16 Thursday
  • 11:42

 新入生の勧誘は入学式以降も続けられ、続々と新入部員が入ってきた。

 バケ、シオカラ、スルメ、ユキコ、ヌーボー、とん平、ハン、べー、アシュラ、…

 あだ名は、男子に女のようなあだ名がつけられ、女子に女子とあるまじきあだ名がつけられていくことも多かった。

 ユキコなんかは、男なのに名前が幸信なのでなぜか、ユキコ。とん平は、小柄でとっても可愛い女子だったが、なぜかとん平。「トットコトット、トン平〜、トットコトット、とん平〜」とからかうと顔を赤くして頬を膨らませて怒ってきた。

 バケも小柄でかわいかった。明美のアケからバケに化けた。ヌーボーは背が高く大柄な男で、どちらかというとぬーっとしてたのでヌーボーと付けられた。

 スルメは、細身で髪の毛の長い肌の色の白い女の子であった。目が細く、顔がスルメみたいだったのか、どうしてそんなあだ名になったのかよくわからないがそんな名前、少々かわいそうだと思っていた。自分は、男子校だったせいか、どちらかというと長い髪の子が好みであった。

 シオカラも顔からつけられたような…なんとなく塩辛顔なのだ。

 

 新入生歓迎の人形劇を見せてもらうことになった。演目は、「お手紙」ガマ君とカエル君の友情で、手紙をもらったことのないカマ君にカエル君が手紙を書いてカタツムリに手紙を届けさせる話だ。初めて、舞台装置、ケコミが組み立てられた。

 こころなしか、ワクワクしたのを覚えている。話はとても暖かいもので女の子たちはいっぺんで人形劇のファンになってしまったようであった。

 

 週末、土曜日には、練習が始まった。いきなり、発声練習。校舎裏の丘に向かって、

ア・エ・イ・ウ・エ・オ・ア・オ

カ・ケ・キ・ク・ケ・コ・カ・コ

サ・セ・シ・ス・セ・ソ・サ・ソ

・・・・

 大声で練習をするのである。人形劇であるにもかかわらず、腹筋・背筋・腕立て伏せ そしてランニングもさせられた。なんだ、運動系じゃないのか…。

 早口言葉 アメンボ赤いなアイウエオ お池に小エビも泳いでる も大声で言わされた。

 

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