28.人形劇フェスティバル

  • 2019.06.08 Saturday
  • 19:36

 年末の12月、人形劇フェスティバルが開催された。多くのサークルがお互いの人形劇を他大学の人に見てもらう。最初は短大生の作品が紹介されていく。こんなことをいうと叱られそうだが、学生生活の期間が2年ということもあって短大に劇の完成度は低い。それに対して、日福、名大、名城大などの演目はてのひらとは一味違った創りで見ごたえがある。中でもプロのむすび座の作品はみんな注目をし、やはりさすがという貫禄があった。てのひらの演目はすてきな三人組、多くの他学生たちから賞賛を浴び、むすび座の丹下さんからも絶賛された。

 

 その中に一風かわった劇団があった。構成人員は学生ではない社会人となった男女の2人だけ。演目は、つくばねの唄。構成要員が2人だけのため、ケコミも小さく人形も小さい。内容は江戸時代のつくばね(筑波地方)を旅する侍が女一人暮らしをしている粗末な庵に一晩の宿を所望するという異色の時代物であった。上段の舞台では行わず観客と同じフロアに台を置き、観客と同じ目線で話が進められていく。ところが人形が小さいがため観客の目は逆に小さな人形に集中した。手首に針金でしかけがあり、手を振るとくねくねと手首がいやらしく動く。内容は子供向けではなく、大人向けの少々エロティックな内容であったが、見るものを引きつけ学生たちの大笑いを誘った。

 

 人形劇にはこんな表現もあるのだとびっくりした。以前、日福大で見たような衝撃を覚えた。

1.人形劇はスタッフ、大道具、小道具、ブタ監など大人数が必要だと思っていたのだが、最少人数でも可能だということ

2.人形の作り方、素材、表現力は想像以上にたくさんあるのだということ

3.2人のパートナーで全国を講演活動で渡り歩いているという

 この作品を見たとき、自分は一つの夢を持った。「いつか、いつの日かこ2人のように持ち運べる人形劇一式を持ち、フーテンの寅さんのように全国津々浦々旅をしながら巡回公演が出来たらいいなぁ...」この夢は65才の今になっても未だに実現していない❗

 

 このフェスティバルの後でひょっこりひょうたん島を作ったひとみ座の人形劇論の本を読んだ。これも驚いた。

 人形劇をやるものの何人かは演劇を志したものがいる。演劇と人形劇と何が違うか? ひとみ座の考え方は、人形劇は”物体劇だ”という。極論すると人形は必ずしも人や動物の形を模する必要はない!例えばえんぴつ一本、筆箱一つ、それに、演じさせたい動きや声を与えればロケットのつもり、列車のつもり、人間のつもり、つもりの想像の世界でえんぴつがロケットにも列車にも人間にも表現することができる。つもりの世界が人形劇の本質だというのだ。

 本当に多くのことを考えさせられたフェスティバルであった。

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