27.フェス前のジャズ

  • 2019.06.07 Friday
  • 19:02

 その頃、1学期のときバケと付き合っていたチビ太が南山3人娘のひとり、ハンちゃんと付き合うようになっていた。ハンを見つけると肩を抱くようにしてみんなの前で見せつけるように歩く。気が多い奴だなぁとは思ったが恋愛なのでそれも仕方がない。赤シャツの短大の女の子は、あのお寺参りと住宅街ぐるぐる廻りが嫌になったのか、その後きっぱりと連絡がなくなっていた。

 

 大学祭が終って愛児連の活動が増えてきて、その後2学期の終りの年末に人形劇フェスティバルが開催される計画がメンバーに伝えられた。人形劇フェスはどこがどう企画したのか、とにかく名古屋で人形劇を行っている団体すべて(大学・短大サークル他、人形劇団プロ・アマすべて)に呼びかけられ、確か”名演小劇場”だったか?各団体が順次公演を行って人形劇を見せ合う、最大の行事だ。

 人形劇フェスに向けてのてのひらの演目はすてきな三人組だった。大学祭のために作ったがそれをさらに磨いて作品として出品することになる。何回か、泊まり込みで制作にあたっていた。泊るところは下宿組の誰かの部屋。

 

ジャズ その出来事は泊まり込みの民ちゃんのアパートだったかな?、その部屋で起きたこと。泊まっていたのは、ユキコ、ヌーボー、オオマサ、ヨー君等…他に誰がいたのかはっきりとした覚えはない。

 突然、チビ太が今からみんなでジャズをやろうと言い出した。フォークぐらいはギターでやれたが、ジャズは難しいイメージがあり、はじめ冗談だと思った。ところが、チビ太が机を手でタンタンタン、タンタンタン、タカタカタカタカ、タンタンタン と叩き始めた。ズーンチャチャ、ズーンチャチャと音を立てながら、隣にいたブッチャーに茶碗に箸でリズムを合わせて叩けと合図する。するとブッチャーがリズムに合わせて、チーン、チンチン、チキチキチーン、チーンチンチン、チキチキチーンと叩き始める。つられて、オオマサが座布団をバーンバンバン、ズババババン、バーンバンバン、ズババババンと叩くとユキコが皿を机に擦ってシューッ、チャッチャッ、シューッ、チャッチャと合わせ始める。

 音階の曲はない。ただ、リズムだけ合わせて気の利いたリズムを何でもいいから出して合わせるだけ。自分は近くにあった棒を2つ、カンカン、カカカン、カンカンカン、カンカン、カカカン、カンカンカンと出すとヌーボーが足でズンチャ、ズンズンチャ、ズンチャ、ズンズンチャ、それが延々と続いていく。リズムに乗って壁だろうが床だろうが目の前にあるもの、叩けるものをすべて叩いて順に楽器にしていく。5分ほど続けてもまだ即席ジャズは続き、どんどんみんな乗ってくる。10分ほど続けただろうか…チビ太がリードして顔で終わるぞと合図する…タンタンタンタン、タタタターーーーーン ジャーン! 最後に鍋ぶたを2つ合わせてジャーンと鳴らし全員一斉に演奏をピタリと止めた。メンバーから拍手が起こる。

 驚いた!他のメンバーも参加した参加したみんな驚いた!ジャズってこんなにかんたんに参加できて自分でもやれちゃうんだということに驚いた!チビ太のエンターテーメントの才能にもびっくりしたが、それまでとっつきにくかったジャズとは難しいものではなく、リズムさえ合えば誰でも参加できる音楽なんだと思い知らされた。これ以後、ジャズの音楽を聞くようになっていく。ジャズ演奏もやってみようかとその気にさせられた一コマであった。

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