20.奄美大島へ

  • 2019.05.31 Friday
  • 16:43

 どうしてこんな無謀な計画がなされたのか、いつから計画があったのか、てのひらのみんなに知らされていたのかよくわからない。記憶にあるのは、どうもブッチャーとチビ太が計画の首謀者だったということだけだった。

 ブッチャーは奄美大島出身で、どうしても人形劇で故郷に錦を飾りたかった。それで、行くことができそうなメンバーに声をかけて極秘のうちに進められた。

 参加したのは、ヨー君、ユキコ、岩さん、赤シャツ、オオマサ、ヌーボー、チビ太にブッチャー・・・そして紅一点、マキコがいた。最初にこの計画の行先を知ったのは、民ちゃんのアパートでの我慢大会。そして、赤羽根巡回公演以後、着々と準備がなされていった。ブッチャーは地元の小学校や宿泊地などの事前折衝と交通関連を延々と一人で準備を行った。たいしたものである。

 

 なんやかんや準備が整い、その夏の8月盆前、とうとう出発の日を迎えることとなる。当時、山陽新幹線は開通しておらず岡山から博多まで通っていなかった。それに、メンバーはほとんど金欠病なので、名古屋からは夜行列車を乗り継いで行くことになる。

 名古屋から、大阪、神戸、岡山、広島、下関へと列車はひた走る。朝方、九州博多に到着。そこから列車を乗り継ぎ、九州を南に下ってほぼ一日かけて鹿児島へ。うんざりするほど、長い列車旅。座ってばかりで、お尻が痛くなった。

 夕方5時鹿児島へ到着、ここから奄美大島へいくフェリーに乗る予定。ところが重大なトラブル発生!

 台風が接近中だということだ。鹿児島の港フェリー乗り場まで来ながら、フェリーの欠航を知ることになる。ブッチャーは天を仰ぎ、みな途方にくれた。ここで引き返すわけにはいかない!

  岩さんの親しい友人の実家が鹿児島にあるということで、連絡を取ってもらうことにする。急な話なのによく受け入れてくれたものだ。岩さんの友達の実家に10名ほどの学生が泊れることになった。地獄に仏とはこのこと。

 この家の居間でテレビの天気予報を食い入るようにみんなで見た。このときほど、天気予報をしっかり見たことはなかった。

 

 丸一日遅れて翌日の夕方、フェリーは奄美大島に出発することになる。

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