14.いよいよ赤羽根へ

  • 2019.05.25 Saturday
  • 18:48

 大学は夏季休業、夏休みに入り、人形劇の作品もできあがり、いよいよ巡回公演の始まりだ。ケコミの骨組み、大道具、小道具、大き目の人形などは軽のボロボロサンバーに積み込むことができ、他のみんなは荷物や人形たちを小分けして手に持ち、電車・バスを乗り継いで出発。赤シャツはシオカラと交代運転で渥美半島の赤羽根に向かうことになる。サンバー

 なにしろ、軽のボロワゴン車なのでスピードが出ない。岡崎に入り、豊川、豊橋を通過して渥美半島。渥美に入ると急に風が運んでくる海の香りが感じられるようになる。目指すは赤羽根小学校!

 拠点となる小学校になんとか到着すると、皆はもう先に着いていて荷物の整理をしていた。赤羽根小学校はこじんまりとした小さな小学校だったが小ぶりの体育館があり、そこで翌日の公演が行われる予定。

 寝る場所は2階の教室を借り、みんなは寝袋やタオルケットで包まって夜を過ごす。

 さっそく、小体育館で、翌日の舞台づくりと準備がはじまる。この学校を拠点に、順次周辺の小学校に公演に行って帰ってくるという5泊6日の合宿集団生活がはじまることになる。

 

 いろんな準備をしていると、この学校の子供たちが、めずらしそうに恐る恐る集まってくる。荷物を運んでいると3人くらいの子がそっと後をついてきた。急に後ろを振り返って、ワッ!と言って脅かしてやると全員くもの子を散らすように逃げていく。「怪獣だぞぉー」と追いかけて遊んでやると、子供たちはキャーキャー言いながら笑って逃げ回る。

 そんなとき、ボスが体育館の方から「赤シャツーっ! 遊んでないでケコミ組み立てるの手伝ってよー!」と大きな声。子供たちは、「赤シャツだって!」と言って笑った。それ以後、ここの子供たちからも赤シャツ、赤シャツと呼ばれるようになってしまう。

 

 一通りの準備が終わると遊んでた子供たちに「近くに海あるだろ?連れてってくれない?」と頼むと、3人の子が案内役を引き受けてくれた。ユキコとシオカラ、バケとながっちゃんに呼びかけて、みんなで海の方に行くことにした。

 校門を出て、県道を渡ると細い道があった。両側は笹と背の高いススキで覆われて視界悪かったが、100mくらい歩くと草で覆われていた視界が急に開けた!

 そこには、ものすごく広い海とどこまでも続く砂浜、そして都会では見たこともない大きな青空があった。巡回公演、第一日目の赤い夕陽が赤羽根の海に沈もうとしていた!

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