12.恋の季節

  • 2019.05.23 Thursday
  • 17:30

 日夜、夏の巡回公演の準備にあたふたしていた7月初旬、チビ太とバケが急に仲がよくなり始めた。みんなで活動する場所でも、練習場所を変えて移動するときでもバケの肩をギュッと抱いてこれ見よがしに歩く。”かわいいバケを彼女にしちゃって……恋愛は自由だけどみんなの前ではちょっとやり過ぎだぁ” と半ば嫉妬、もう少し遠慮してくれぇ…なーんて思っていた。

 ハンとヨーコとスルメ。3人は仲良し3人娘で、いつもいっしょにいたがこの頃は、それぞれに行動しはじめる。それもそのはず、コンパや合宿、肝試しでスルメはアサノ氏とつきあい始めたからだ。ときどき、アサノ氏の車で送ってもらったりもしていたようだったが、ある日の夕方、帰宅しようとしたときバス停でスルメといっしょになった。

 

 なにげない話から、好きな音楽の話になった。自分は、どちらかというと激しいロックが好きだった。外国の多くのミュージシャンのレコードを持っていて、音楽の話をバスの中でいろいろした。その中でも特に好きだったのが、ジャニス・ジョプリン!

 そんな話をバスの中でスルメにしていると、スルメは「レオンラッセルって知ってる?私は彼がすごく好きなの!」

 名前は聞いたような…でも曲は聞いたことがなかったので「今度貸してくれるかい?聞いてみたい!」

 後日、レコードを借りることになった。借りるときに「キャットさんもいいよ。これもよかったら貸してあげる!」そう言って2枚のLPを借りることになった。

 

 家に帰って、レコードプレーヤーに針を落とした。すると…

 スピーカーから飛び出したレオンの声に衝撃を受けた!「こんな曲があったのか!するめはこんな曲を知ってたんだ!」…ものすごく渋い、渋すぎる…ソング フォー ユー  聞いてて震えがきた。他にもマスカレード、タイトロープ、デキシ―調のデルタレディー それまでに聞いたことのないタイプの曲が入っていた。スルメに影響され、レオンラッセルは今でも好きでずっと聞き続けている。

 キャットさんとはキャットスティーブンスのこと。ロックやフォークは詳しいつもりでいたがこれも知らなかった。中でも”父と子 Father & Son” 父親と息子が対峙し、諭しながら人生を語るというフォークソング調の感動の歌だ。

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