11.初夏から夏へ

  • 2019.05.22 Wednesday
  • 16:38

 てのひらの活動はどんどん忙しくなっていく。赤シャツは、いろんな自分の状況を忘れてあたかも完全な南山生、もっというと「てのひら」の完全実部員のように毎日活動に没頭していった。

 てのひらは、大学内だけでなく、他の大学の人形劇クラブとの交流もあり、人形劇フェスティバルや交流会、作品鑑賞会でお互いの人形劇を見せ合ったりしていた。名大、金城をはじめ、名古屋女子短大、名古屋文化短大など、女子大学が多かったが、中でも印象的に記憶にあるのは、すぐ隣にあった福祉大学。

 初めて福祉大に行ったとき、「なんて汚い校舎なんだーっ」とびっくりした。運動場が狭くて校舎がコンクリート丸出しの校舎で、夕方行っても二部学生がやってきて、夜でも講義が行われ、苦学生が多いって感じ。

 そこの人形劇を見させてもらうことになった。演技したのは福祉大の3年生くらいの…誰だったかな?先輩たちがあだ名で呼んで親しそうだったから調べればわかるかもしれない。

衝撃を受けた!…机に黒い敷物を敷きそれがケコミ、その上に鉄のボード板を立て、それに背景が描いてあってそこが舞台。数人で準備をし、一人で演技をする(バックの音は他の人がやってたかもしれない)。栗や臼やカニやサルの絵をボール紙に描き裏にはマグネットがついている。ペタペタと貼りながらキャラクターが動き、場面転換していく。セリフも関西弁でテンポよくしていく「さるかに合戦」のパロディー版。その話術が面白くて大笑いをしたのを覚えている。

 マグネットに描かれたキャラクターを磁石で貼って動かすことにより、登場人物が動き廻り、話術と登場のしかたで笑いと感動を見るものに与えていく。こんな人形劇もあるのだ!動きだけでなく、場面展開、登場のしかた、声、セリフの言い回し、それらを駆使すると、一人の演技でも見る人に物語の中に引き込んで感動を与えることができる。人形劇には限りない表現力と可能性があるんだと改めて関心したものだ。

 

 梅雨が半ば過ぎた6月の末、夏が近づいて夏休み中の巡回公演の計画と制作や準備が始まろうとしていた。制作には、デス、ワンタン、ビチ、くまちゃん、ながっちゃんも参加!1つの作品を制作するに、脚本から人形制作、大道具小道具作り、約一ヶ月くらいはかかる。

 行先は、渥美半島の赤羽根地方で、周りの小学校を5泊6日かけて順番に公演をして回っていくのだ。気持ちがワクワク、ソワソワし始めた。
 新しい人形劇を作るとき、資材が必要となる。ウレタン、布、木材、ダンボール。それらを手配するときに車が必要となることがある。家には1台軽の車があった。
ボロボロサンバー緑色のスバル・サンバー!4人乗りだが、後ろの座席を折りたたんで2人乗りにするとかなりの荷物が載る軽のワゴン車だ。父が中古の車をレンタル月額制で借りてもらっていた、保険付レンタルだった。何度も壁や電柱にこすり、床は穴が空きそうでボロボロだったのでボロボロ・サンバーと呼んでいたが、それでも重宝した。時々、それに乗って南山まで来て、北側の道路に止めて、資材運びに一役かっていたのだ。(左上の車は、当時の車と同機種)

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